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【消費税】個人事業主・フリーランスが消費税を納める人になるときの話

ポルノグラフィティ税理士の宮澤佳奈(ミヤザワ カナ)です☆

税金記事の少ないポルノ税理士のブログにお越しいただき、ありがとうございます。
確定申告時期に、あえて消費税の納税義務についてのお話をします。

2年前の課税売上高が1,000万円を超えると課税事業者?

フリーランス3年目に突入した友人Aは、ある日ネットで「売上が1,000万円を超えると消費税をとられる」という情報を目にし、消費税に怯える日々を送っていました。
そんな日々にも飽きた頃、ポルノ税理士との出会いを果たし、彼女に相談をします。

友人A

「売上が1,000万円を超えると消費税をとられて破産する」ってネットで見たんだ。。ボクは大丈夫かなぁ?
(いったいどこで破産するとか書いてんだよ…)あながち間違ってはないけど、正しくは「2年前の課税売上高が1,000万円を超えると消費税を納める義務が発生する」んだよ。

ポルノ税理士

友人A

ちょっと何言ってるかわかんないんだけど、結局、ボクは消費税を納める人になるの?ならないの?
せっかちうける(笑)Aくんは、今年は消費税納めなくて大丈夫だよ。理由は、下で見ていくよ。

ポルノ税理士

意外とこわくない消費税を納める義務

課税売上高1,000万円を月額に換算すると約84万円です。
業種にもよりますが、フリーランスで…というと、なかなか大変な金額ではないでしょうか?
(そんなことない!という方はイケイケドンドンでもっと高みを目指しましょう。応援します!)

友人Aくんの場合は、2年前の課税売上高が800万円だったので、今年は消費税を納める必要はありません。
バリバリやってて800万円とはシビアだなぁ…なんて思うのですが、意外と課税売上高1,000万円は到達しづらい金額でもあります。

また、仮に消費税を納める義務が発生したとしても、事前にわかっているので、納税資金を分けておくなどの対策を打つことができます。

消費税を納める義務は、決してこわいものではありません。

個人事業主・フリーランスの消費税の納税義務の考え方

そもそも、消費税の納税義務(消費税を納める義務)ってなに?

消費税の納税義務者(消費税法第5条①)は次のとおりです。

事業者は、国内において行った課税資産の譲渡等(及び特定課税仕入れ)につき、消費税を納める義務がある。

あれ?
どこにも1,000万円って書いてない。。

そうなんです。
消費税法は、実は「You!日本でなんかやったら、とりあえず消費税納めてよ!」というスタンスなのです。

では、課税売上高1,000万円のボーダーラインはどこで登場するのでしょうか?

原則:2年前の課税売上高が1,000万円を超えると課税事業者

実は、消費税法第9条①というところで登場します。
読みづらい条文なので、少し割愛すると次のとおりです。

事業者のうち、2年前の課税売上高が1,000万円以下の人は、国内において行った課税資産の譲渡等(及び特定課税仕入れ)につき、消費税を納める義務を免除する。

消費税法にも慈愛の心はあるようです。
「You!2年前の課税売上高1,000万円以下だったの?じゃあ、今年は消費税いいよ。もっと稼ぎなね。」

これを逆に言ったのが、「原則として、2年前の課税売上高が1,000万円を超えると課税事業者」なのです。

特例:前年1月〜6月の課税売上高または給与等の支給額が1,000万円を超えると課税事業者

しかし、最近の消費税法は、「もっと…!もっと!収入がほしい……!!」ということで、こんな特例を定めています。

読みづらい条文なので、めちゃくちゃ割愛すると次のとおりです。

2年前の課税売上高が1,000万円以下でも、去年の1月〜6月の課税売上高が1,000万円超えたら、今年、国内において行った課税資産の譲渡等(及び特定課税仕入れ)については、消費税の納税義務は免除されない。
なお、この規定を使うときは、去年の1月〜6月の間に支払った給与等を課税売上高とすることができる。

割愛しても難しいとか何事…(笑)

要するに、2年前の課税売上高が1,000円以下でも、去年1月〜6月の課税売上高または、給与等の支払い額が1,000万円を超えると課税事業者になってしまうのです。

半年でお給料を1,000万円払うって相当大規模な事業になると思うので、個人事業主・フリーランスでは使われにくい特例です。

実は、あえて(!)課税事業者になることもできる

『消費税課税事業者選択届出書』を税務署に提出することで、あえて(!)課税事業者になることができます。
世の中には物好きがいるもんだなぁ…と思うかもしれませんが、そうではありません。

  • 日本国内で仕入れた商品を輸出販売している方
  • 高額な設備投資を行う方

このような方々は、消費税の還付を受けることができます。
消費税の納税義務がないと、消費税の確定申告をすることができず、還付を受けることができません。
だから、あえて(!)課税事業者となるのです。
(これだけで1記事書けるくらいのボリュームなので、別の機会に。)

用語の説明とおまけ

課税売上高ってなに?

すごくざっくりいうと、課税売上高の金額から課税売上返品等の金額を差し引いた金額をいいます。
(これも1記事書ける気がするので、また別の機会に。)

課税事業者ってなに?

消費税を納める義務がある人のことをいいます。

おまけ:所得税の青色申告とか、白色申告とかって関係あるの?

関係ありません。
所得税法と消費税法は、そもそも法律が違うので、所得税の青色申告の人だけが消費税を納める義務が発生する…ということはありません。
残念ながら、所得税が白色申告の場合でも、消費税を納める義務が発生する場合はあります。

まとめ

「意外とこわくない消費税を納める義務」なんて見出しを入れていますが、消費税は鬼門です。
消費税が気になりはじめたら、まずは税理士に相談することをおすすめします。

わたし個人としては、消費税関係なしに、確定申告することになったら一度相談してほしいです。
(実は、「フリーランスのための税務相談室」ってサービスやってますし。ページないけど。笑)

【きょうの1曲】

愛が呼ぶほうへ / ポルノグラフィティ

※ 勝手にだいすきなご夫妻にお会いしたから♡お会いするたび、ほっこりする♡

【宮澤佳奈のひとりごと】

あまかずさんのブログセミナー「準備が8割!ノートで始めるブログ術」に参加してきました。
この記事はそのときのワークで書いたノートをベースに仕上げています。
小分け週間との親和性が高いノートで始めるブログ術。
もっとブログが書きたくなる素敵なセミナーでした!(改めて記事にします…!)